教えてもらうと操作に迷う謎
パソコンを使い始めて、
わからないなーってことが出てくると思います。
まずどうしましょうか?
本を買ってきますか?
サポートセンターに電話してみますか?
いや、きっとあなたは、
詳しい誰かに聞いてみようと思うでしょう。
それって普通の事ですが、
意外とこれが落とし穴だったりします。
例えばあなたが、
初心者パソコン教室に行ったとします。
Microsoft Wordを使って、
文書をつくろう!という講座です。
講座を終えて帰宅したあなたは、
「よし、忘れないうちに復習しよう!」
と、何年も前に買ったパソコンを引っ張り出し、
電源を入れます。
と、
画面に映し出されたものは、
さっきまでパソコン教室でみたものと、
ずいぶん違うものでした。
慌ててテキストを読み返してみるも、
いまいちよくわからない。
そこで、知り合いに電話をして、
助けを求めます。
そこで、知人は
「あー、ワープロなら、左側にある青い「W」みたいな絵を、
マウスで押せばいいんだよ」
と言いました。
ワープロ?
左側?
Wの絵?
マウスで押す?
は?
ここで何が問題だったでしょう?
① 知人も、それほどパソコンに明るくない
② よってOSによる操作の違いを考慮せずに話している
③ さらにソフトウェアのバージョンの事もわかっていない
④ 正しい用語を使用していない
と、
こんな感じでした。
つまり、知人も他人に操作を教えるほどには、パソコンを使えておらず、
自分のパソコンでの操作方法を、そのまま説明してしまった。
さらに、OSや前回のお話のソフトウェアの開発時期による操作の違いも
説明の時に含まれていないため、
自分のパソコンと操作が異なっていた可能性がある。
そして、正しい用語を使っていないため、説明を受けた側が
どのような操作をしていいのか迷ってしまう可能性がある。
わりと負のループでした。
さらに、パソコンの操作に長けていても、
初心者にパソコン操作の説明をしたことのない人だと
陥りやすいミスが、自分のやりやすい、いつもやっている方法のみで
説明してしまいがち、
ということです。
ここが、難しいところ。
パソコンは
同じ結果にたどり着くための操作に
複数のやり方がある場合が多い
ということなのです。
今回の例でいえば、
MicrosoftWordを起動(使えるように)するのに、
① スタートボタンのすべてのプログラムからMicrosoftWordをクリック
② スタートボタンのよく使うプログラムに入っているMicrosoftWordをクリック
③ タスクバーのMicrosoftWordアイコンをクリック
④ デスクトップ上のMicrosoftWordアイコンをダブルクリック
⑤ すでに保存されている、MicrosoftWordのファイルをダブルクリック
と、簡単に書いただけでもこれだけも道筋があるのです。
そして、厄介なことに、
上記のすべてのやり方は正しい
ということです。
さらにもっと言えば、マウスを使わずキーボードだけで操作したり、
キーボードに専用のボタンを準備して、起動させることもできます。
つまり、いろいろなやり方がある中で、
最終的には自分のやりやすい方法を見つければいいのですが、
慣れないうちは、いつも同じやり方のほうが楽というものです。
そこに行かないうちに、
難しいと感じてあきらめてしまう人は割と多いのです。
それぞれの操作に、どんな特徴があって、
どのように使うのかなどは、またゆっくり解説したいと思います。
また、今回はいくつかの用語も出てきました。
こちらも操作説明の回で少しづつ触れていこうと思います。
え?
じゃあ困ったらどうするのかって?
いちおう、知人にきいてみます?(笑)