くわず嫌いのPC初心者ブログ

パソコンの「よくわからないから嫌!」をちょっと解決

目からうろこのキー配列の話

ちょっと難しい話が続きましたので、

今日は、キー配列のお話を少ししたいなと思います。

 

いま、目の前にパソコンのキーボードがある方は、

ちょっと見てみてください。

 

キー入力の回でもお話しましたが、

キーはアルファベット順でも50音順でもない、

不規則な感じに並んでいます。

 

皆さんが標準的に使っているキーボードは、

世界的にも多くが同じアルファベットの並びになっています。

このキーボードをQWERTY(くわてぃー)キーボードと言います。

 

キーボードの一番奥の列、1,2,3,4…と数字が並んでいます。

その手前の一列を見てください。アルファベットが左から順に…

qwerty

 

あぁ、これかー

という感じですね。

 

この配列になったのは、諸説ありますが、

パソコンの前身のタイプライタのころには、

この配列に近い状態になっていたと言われています。

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先日、ハードオフでタイプライタを見かけて衝動買いしそうになりました

タイプライタは、キーを押すと

文字が書かれたアームを物理的に紙に押し付けて印字する方法です。

この際、よく使うキーを近くに置くと、

アーム同士が接触して故障の原因になるということで、

よく使うキー同士を離して配置したと言われています。

改良があったり、ほかの配列のキーボードがあったりしましたが、

最終的に大手がQWERTY配列キーボードを採用して

タイプライタを作り続けたため、スタンダードになったそうです。

 

そのまま、パソコンに引き継がれたんですね。

 

日本語の配列は、よく使う文字を、

打ちやすい位置に配置したと言われます。

こちらもQWERTY配列と同じように、

途中、いろいろな改良があって、

1970年にNTTが現在のキー配列を完成させたそうです。

 

キー配列が考えられたころは、

今のように誰もがキーボードを使うことはなく、

タッチタイピング(キーボードを見ないで入力する入力方法)については

考えられていなかったのだろうと言われています。

今でも、もっと効率的に入力できるキー配列がないか、

研究している人がたくさんいるのです。

 

 

で、今日の目からうろこのはなしは、キーボードではなく、

テンキーの話です。

 

テンキー?

はい、キーボードの右側に並んでいる、

数字が書かれたキーのかたまりの部分です。

 

数字入力が少ない人や、小型のノートパソコンを使っている人は、

このテンキーがないキーボードの人もいますね。

僕は数字の入力も結構あるので、

テンキーは必須です。

 

で、このテンキーってほかにどこかで見たことありませんか?

 

そうそう、そう、それです。

電話のそれそれ。

 

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最近見たのは、いつだろう…

今では公衆電話はおろか、

自宅に固定電話がない人も増えていると思いますが。

この電話のボタン。

ほら、テンキーみたいでしょ。

でもよく見てください。

ちょっと違う。

 

比べてみましょう。

iPhoneの画面です。

左が電話のキー、右が電卓(つまりテンキー)です。

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比べてみよう、キー配列

わかりました?

 

アハ体験(古い)きました?

アハ体験が分からない方は、SONYさんのサイトに詳しく載っていたのでどうぞ。

 

そうです、同じ数字を入力するためのキーなのに、

電卓は1が手前から、

電話は1が奥から並んでいます。

 

これは、

電話は目線が上の位置(立った状態)からつかうことが多く、

最初に目につく位置に1が配置されています。

逆にパソコンのテンキーや電卓は、

座った状態で使うことが多いので、

目線が手前から奥に行くため、

1は手前に配置されているのです。

 

普段あまり気にすることがない、キーの配列ですが、

こうやってみると不思議で面白いですね。

というわけで、今回はちょっと閑話休題でした。

 

次回はストレージ(保存する場所)についてのお話を、

少し詳しくしてみようと思います。